窓は冷気&暖気の入口です。
壁などには断熱材が入っていますが、窓は無防備!
冬は窓から50%の熱が流出しているとも言われています。
ペアガラスや二重サッシは断熱効果が高いですが、それなりにコストもかかりますよね。
そこでおすすめしたいのが「断熱フィルム」
見た目もスッキリ、自分で簡単に貼ることができます。
今回は断熱フィルムの選び方から貼り方までご紹介します。
目次
断熱フィルムの選び方
窓の寒さ対策に断熱フィルムを貼ろうと思っても、どんなものがあるのか、どれを選んだら良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
断熱フィルムは種類によって効果が違うので、目的にあった断熱フィルムを選びましょう。
・断熱フィルムには夏用・冬用・オールシーズン用がある
【夏用】
紫外線をカット
直射日光による熱を抑制
冷房効果を高める
【冬用】
断熱効果を高める
結露防止効果
【オールシーズン用】
夏用と冬用の機能を兼ね1年中使える断熱フィルム
季節ごとに張り替える必要がないのでオールシーズン用がおすすめです。
・フィルムの厚さにも注意
断熱フィルムは厚みによって断熱効果が変わってきます。
厚さが厚いほど保温性が高くなり温かいですが、窓の透明性が劣ってくるので少しお部屋が暗くなってしまいます。
薄い断熱フィルムは、断熱効果は厚いものと比べると劣りますが、光を通しやすいのでお部屋が暗くならず、見た目もスッキリします。
何を重視したいのかを決めて選びましょう。
・デザインも豊富
ステンドガラス風や花柄などデザインも豊富にあるので、お部屋のイメージ合わせて窓をデザインすることができます。
また外からの視線が気になる場合は、視線カットタイプのものもあります。
断熱フィルムを貼っているのがわかるのが嫌な方は、透明なタイプがおすすめです。
・注意!断熱フィルムを貼れないガラス
【凹凸のあるガラス】
ガラスの表面がデコボコしているガラスは断熱フィルムとガラスの接着面に空気が入ってしまうため接着できません。
【くもりガラス】
表面が白っぽくザラザラした加工をしているくもりガラスに断熱フィルムを貼ると、加工が取れてしまったり、跡が残る場合があります。
【網入りガラス】
ガラスの内部にワイヤーを組み込んだガラスです。
断熱フィルムを貼るとガラスの中のワイヤーとガラスに温度差ができてガラスが割れる可能性があります。
【熱射反射ガラス・熱線吸収ガラス】
ガラス表面に金属酸化物を焼き付けて日射光線を反射する熱射ガラスと、熱光線を吸収することでガラスをすり抜ける熱の量を抑制する熱吸収ガラスは、ガラスが割れてしまう可能性があります。
そもそもこのタイプのガラスは断熱効果があるので貼る必要がありません。
【真空二重ガラス】
結露を防止し断熱効果の高いガラスです。こちらも断熱フィルムは必要ありません。
断熱フィルムを貼るとガラスの中に熱がたまって割れやすくなります。
用意するもの
・断熱フィルム
・霧吹き
・中性洗剤
・カッターナイフ
・スキージー
・ヘラ
・定規
・セロテープ
・毛羽立たないスポンジ、ペーパータオル
・雑巾や新聞紙(養生用)
フィルムを貼ってみよう
1.準備
カーテンなどは取り外し、家具なども移動します
水溶液をたくさん使うので窓の下や床などが汚れないように新聞紙や雑巾などを敷いて養生します。
2.水溶液を作る
中性洗剤2~3%濃度の水溶液を作り霧吹きにセットします。
濃度が濃いとフィルムが滑りやすく圧着ができません
濃度が薄いとスキージーの滑りが悪く圧着不良で水残りの原因になるので濃度に注意してください。
3.ガラスの掃除
窓枠、サッシをキレイにしてから、ガラスに水溶液を霧吹きします。
ガラスの汚れをスキージーで洗い落とします。
汚れが付着しているとキレイに仕上がらないので掃除は念入りにしましょう。
汚れた水を吸い込むと断熱フィルムが剥がれてくるので、窓ガラスの際(ゴムの部分)もキレイに拭くことも忘れずに。
4.断熱フィルムのカット
窓の大きさを測り、窓のサイズより3~5㎝程度大きめにカッターでカットします。
カットするときに折り目やシワがつかないように注意してください。
5.水溶液をガラスに吹きつける
たっぷりの水溶液を吹きつけて水溶液で膜を作ります。
水溶液が少ないと断熱フィルムの滑りが悪くすぐにくっついてしまうので貼りにくくなります。
6 断熱フィルムの裏に水溶液を吹きつける
断熱フィルムの裏紙をはがして、フィルムの裏側に水溶液を吹きつけます。
フィルムにゴミやホコリが付かないように注意しましょう。
ゴミやホコリが付着しているとフィルムを貼ったときに残ってしまいます。
7.断熱フィルムを貼る
断熱フィルムの上の両端を持ってガラスに貼ります。
8.水溶液と空気を抜く
断熱フィルムの位置が決まったら、断熱フィルムに水溶液を吹きつけスキージーで水溶液と空気を抜きます。
断熱フィルムに水溶液を吹きつけないと、スキージーでこすったときに断熱フィルムにキズがつきます。
9.断熱フィルムの余分な部分をカットする
フィルムを貼り付けたら窓枠にそってカットします。
水抜きのため、窓枠とフィルムの端の間は3㎜くらい隙間をあけましょう。
10.仕上げ
再度、フィルムの表面に水溶液を吹きかけて水抜きをします。
押し出された水が戻らないように、スポンジやペーパータオルでふき取ります。
断熱フィルムを貼った直後は水溶液が残っているため透明度が悪く感じますが、1~2週間くらいたつと水分がなくなりキレイになります。
完全に乾燥するまでは強くこすったりすると剥がれたりやぶれたりするので注意してください。
完全に乾燥した後のお手入れは、やわらかい布に水または水溶液をつけて拭いてください。硬いものでこするとキズがついてしまいます。
フィルムにテープやステッカーは貼らないようにしてください。
いかがでしょうか?
断熱シートは種類も機能もたくさんあります。
目的にあったタイプを選んで快適なお部屋にしましょう。