日本の伝統的な建材の「畳」
畳みは環境にも人にも優しいサスティナブルな建材なのをご存じですか?
天然素材なので調湿効果や断熱性、保温性などもあり日本の風土・生活に最適です。
お手入れが面倒なイメージのある畳ですが、お手入れは意外と簡単。
今回は畳の特徴や長持ちさせる方法などをご紹介します。
目次
たくさんある畳の機能
調湿機能
畳床がスポンジのようになり梅雨時期などは湿気を吸収、冬は逆に水分を放出します。
畳の調湿機能で一年中快適に過ごせます
断熱性と保温性
厚さ約5~6cmある畳は、床下の冷たい空気を断熱します。
畳には空気が含まれるため保温性が高いのも特徴です。
断熱性と保温性があるのでその結果冷暖房効率が良く省エネになります。
吸音・遮音効果
空気を含んでいる畳は弾力性があり吸音効果があるため歩く音などの振動が響きにくいので、マンションや小さなお子さまがいるご家庭におすすめです。
リラックス効果
畳に使用されているい草の香りは森林浴のようなすがすがしい気分になりリラックス効果があります。
クッション性
畳の構造は空気を含んでいるので適度なクッション性があるので、転んでもケガをしにくく足腰の負担もフローリングより和らぎます。
これらの機能から畳は高温多湿な日本の風土に最適です。
また畳は空気をきれいにする機能もあり、有害物質であるホルムアルデヒドを吸着するのでシックハウス症候群の対策としても有効です。
簡単お手入れ方法
【普段のお掃除】
フローリングに比べて柔らかい畳は優しくお手入れするのがポイントです。
ほうき
畳の目は細かいのでホコリやゴミがたまりやすいです。
畳の目に沿ってこまめにお掃除しましょう
掃除機
掃除機もOKです。
畳の目に沿って掃除機をかけてください。目と逆に掃除機をかけるとい草がささくれたってしまいます。
クイックルワイパー
必ずドライシートを使って、畳の目にそって拭き取りましょう。
クイックルワイパーは目に詰まったホコリなどは掃き出すことができないので、定期的にほうきか掃除機をかける必要がります。
【念入りなお掃除】
空拭き
濡れ雑巾はNGです。
濡れ雑巾はい草の油分をとってしまうため傷んでしまいます。
畳を干す
干す場所が難しいし畳を持ち出すのは大変ですよね。
床から畳を持ち上げ、間に缶などをはさみ空気を通すだけで効果があります。
【汚れてしまった場合】
液体の汚れ(醤油、コーヒー、ジュースなど)
畳は吸水性が高いので、醤油などの汚れも吸水してしまいます。
その場合、小麦粉を醤油などの液体で汚れた部分にふりかけブラシで畳の目にそって優しく擦ります。
小麦粉が醤油の水分を吸着してダマになったら掃除機で吸い込みます。
汚れが取れない場合は、固く絞った雑巾で数回たたいて汚れを付着させてください。
粉もの汚れ(粉ミルク、粉薬、たばこの灰など)
粉の汚れは畳の場合目に詰まってしまいがんこな汚れになってしまいます。
掃除機で吸い取れない場合は、粗塩を用意しましょう。
粉もの汚れの箇所に粗塩を振りかけ、軽く指でなじませます。
周りを軽くたたくと粗塩によごれが付着したら掃除機で吸い取ります。
カビ
カビが生えている個所にエタノールを吹きつけて乾くまで5~10分おきます。
乾いたらブラシで畳の目にそってやさしくこすり、掃除機をかけます。
再度エタノールを吹きかけ、乾いた雑巾でふき良く乾かします。
畳を長持ちさせるポイントは3つ
湿気は大敵
畳は吸湿性が高いため、湿度が高いとどんどん湿気を吸収します。
その結果、カビの原因になってしまいます。
天気の良い日は風を通したり、エアコンの除湿機能を使うなど湿気をためないようにしましょう。
カーペットはNG?
畳の上にカーペットなど敷物があると、カーペットが蓋になってしまい湿気がたまってしまいます。どうしてもカーペットを敷きたい場合は、敷きっぱなしにしてはいけません。
こまめにカーペットをはがして風通しを良くして掃除機をかけましょう。
重い家具には注意
テーブルやタンスなどの重い家具を置くと凹みができてしまいます。
直置きはせず、畳の上に板や座卓敷などをおくと凹みを予防できます。
畳のお手入れは、畳の目に注意すればほうきや掃除機で簡単にできます。
湿気をためないように換気を心掛けて、上手にお手入れをして畳を長く大切に使いたいたいですね。