春の訪れと共に、心地よい風を家の中に招き入れたい時期がやってきました。しかし、その風を運ぶ網戸がボロボロだと、気持ちもちょっぴり下がってしまいますよね。でも大丈夫、今回は「網戸の張り替えをDIYで挑戦!」と題して、網戸を新しくする過程を一緒に楽しんでいきましょう。コストも抑えられ、思いのほか簡単なので、初心者の方でも気軽に挑戦できます。ツールや材料の準備から、実際の張り替え作業のポイントまで、わかりやすくガイドします。
目次
網戸の張り替え時期
網戸の張り替え時期を見極めることは、家の快適性と安全性を保つ上で重要です。一般的に、網戸は長期間の使用や外部の影響により徐々に劣化していきます。そのため、網戸の状態を定期的にチェックし、以下のようなサインに注意することが必要です。
網戸の端が破けている・穴があいている
網に穴が開いていたり、破れていたりする場合は、明らかに張り替え時です。小さな穴でも、虫の侵入を許すだけでなく、網戸の強度が低下し、さらに大きな破損につながる可能性があります。
網全体がたるんでいる
環境による経年劣化や、強く押す・掃除のとき強くこすることでネットがたるむこともあります。見栄えが悪いだけでなく、隙間から小さな虫やゴミが入る可能性もあります。このような場合、張り直しや張り替えが必要です。
色褪せている
網戸の色褪せや変色も新しい網への交換を考えるきっかけになります。紫外線や雨風にさらされることで、網戸は徐々に色が褪せていきます。見た目の問題だけでなく、網戸の素材が劣化している可能性があり、機能性にも影響を及ぼすことがあります。
ゴムパッキンの劣化
網を固定しているゴムが劣化して柔軟性がなくなることがあります。すると、隙間ができ、網がたわむなど問題がでてきます。網戸を張り替える際に、ゴムパッキンもあわせて取り替えるのがおすすめです。
通常、網戸は数年に一度のペースで張り替えることが推奨されますが、使用環境や網戸の材質によっても差があります。定期的なメンテナンスとともに、上記のようなサインに注意し、適切な時期に張り替えを行うことで、常に快適で安全な生活空間を保つことができます。
網戸張り替えの準備
網戸の張り替えを行う前の準備は、作業の効率と最終的な仕上がりの質を大きく左右します。まず、必要な材料と道具を揃えましょう。
【必要な道具】
・新しい網
・スプライン(網を枠に固定するゴム製の紐)
・スプラインローラー(ゴム製の紐を網戸の溝に押し込むための道具)
・カッターナイフ
そして作業をする際に網戸を置くための十分なスペースが必要です。
【周囲の物を移動】
次に、作業場所を準備します。広いテーブル上や、傷つけないようにカバーをした床など、平らで安定した場所を選び、そこに網戸を置きます。網戸を張り替える場所が狭い場合は、事前に周囲の物を移動させておくことが大切です。
【枠の溝を掃除】
古い網を取り外す前に、網戸を清掃しましょう。これは、新しい網を取り付ける際に、汚れが原因でうまく取り付けられない事態を防ぐためです。ブラシや掃除機を使用して、枠の溝など、細かい部分の汚れもしっかりと落とします。
【網を長めにカット】
最後に、新しい網を取り付ける際の寸法を正確に測り、網戸のサイズに合わせて網をカットします。この時、少し余裕を持たせてカットすることで、取り付け中に網が短くなりすぎることを防げます。
●網目の大きさと特徴
網戸の網目の大きさを表す単位は「メッシュ」といいます。1メッシュは1インチ(2.54cm)あたりの網目の数を示しています。数値が大きくなるほど網目は細かくなります。網目が細かくなると、外の景色がより鮮明に見えやすくなりますが、逆に網の目が細かくなるほど、網の耐久性は低くなります。
●網目サイズ
網目サイズと特徴は以下のようになっています。
【網目サイズ】
18メッシュ(1.15mm)/20メッシュ(1.03mm)
【特徴】
・一般的な大きさ
・蚊やアブなどは防げるが、コバエなど小さな虫は侵入することがある
・価格が安い
・風通しや見通しが良い
【網目サイズ】
24メッシュ(0.84mm)
【特徴】
・蚊やアブだけでなく、コバエなども防げる
・18や20メッシュと比べると、風通しや見通しが良くない
・18や20メッシュと比べると、少し高価
【網目サイズ】
30メッシュ(0.67mm)/40メッシュ(0.64mm)
【特徴】
・防虫効果が高く、ごく小さな虫の侵入も防げる
・風通しや見通しが悪い
・価格が高い
- 一般的なサイズ
18メッシュ、20メッシュのサイズが一般的によく使われています。
網戸の張り替え手順
網戸の張り替えを行う前に、いくつかの注意点があります。まず、作業を始める前に安全に注意してください。また、網戸のサイズを正確に測定し、新しい網を適切にカットしてください。作業中は、フレームや網に傷をつけないように注意して行いましょう。
ここからは網戸を張り替える手順をご紹介いたします。
手順1.サッシ(網戸の枠)を窓枠から外す
まずはサッシを窓枠から外します。無理に外さずに、メーカーごとの外し方を確認しましょう。
手順2.古いネットを外す
次に古いネットをサッシから外します。古い網押さえゴムの切れ目を探して、網押さえゴムを浮かすと簡単に外すことができます。網押さえゴムを浮かす際には、マイナスドライバーを使うとより効率良く外せるでしょう。
手順3.新しいネットをサッシの大きさにカット
買ってきたネットをサッシの大きさに合うようにカットしましょう。網押さえゴムの位置よりもはみ出すように余白をもたせてカットしてください。
手順4.張り替え用ネットをクリップで固定
張り替え用のネットをクリップで固定します。ここでサッシにネットを固定しておくことで、後の工程が楽になるため、ひと手間を惜しまないようにしましょう。
手順5.網押さえゴムを押し込む
網押さえゴムを押し込みます。ネットは若干ゆとりをもたせたくらいが張ったときにちょうど良くなるでしょう。また、ネットは紫外線によるダメージを受けやすいことも把握しておきましょう。
手順6.仕上げ
最後の仕上げとして、ネットとゴムの余分な部分をカットして整えます。カッターを使ってまっすぐカットしましょう。ネットの切り口がほつれてしまった場合は、はさみでキレイにカットすれば問題ありません。
網戸の張り替えは、初心者でも比較的簡単に行うことができます。適切な道具と手順に従えば、作業は順調に進むでしょう。ただし、丁寧さと注意深さが求められる作業でもあります。初めての場合は、YouTubeなどの動画も参考になりますよ。