賃貸住宅では退居時に「原状回復」をする必要があります。
しかし「お洒落にしたい」「住み心地をよくしたい」などのため壁に飾り棚をつけたり絵や鏡を飾ったりしていませんか?
壁にネジや釘で穴をあけてしまった場合、原状回復費用を請求されることもあります。
そんなことにならないように、ネジや釘を打つためのアイディアや自分でできるネジ穴の修復方法をご紹介します。
目次
賃貸住宅の壁のネジや釘で穴、原状回復は必要なの?
壁に飾り棚などを設置してうっかり壁にネジ穴をあけてしまった。
意外と目立つネジ穴。
賃貸物件は原状回復が必要ですが、そもそも原状回復の対象はどのようなケースなのでしょうか。
原状回復とは
賃貸物件の退居時に、入居時の状態に物件を戻すことです。
しかし、経年劣化や設備の使用のために生じた損傷は原状回復の対象外となります。
国土交通省のガイドラインによると原状回復義務は、通常の使用を超えるような使用による損耗、借主の故意により生じた損傷にのみ発生します。
一般的な事例では、画鋲くらいの小さい穴は、通常の使用なので補修の必要はありません。
原状回復が必要な穴
国土交通省のガイドラインでは、重い物を掲示するためにネジや釘であけた穴は、画鋲やピンに比べて深く、範囲も広くなるので通常の使用による損耗を超えるとなっています。
そのため、ネジや釘であけた穴は原状回復の必要があります。
また、賃貸借契約書に「画鋲やピンの使用不可」などの記載がある場合、画鋲の穴も原状回復の必要がありますので必ず契約内容を確認しましょう。
自分でできるネジ穴の修復方法
準備するもの
・クロスと同じ色の壁穴補修材
・瞬間接着剤
・爪楊枝
・綿
・スポンジ
1 穴に綿を爪楊枝でうめ、浮き出てこないように瞬間接着材で押し入れる
(画鋲のような小さい穴なら必要ありません)
2 壁穴補修材を穴に注入する
3 ヘラや定規などを使い、クロスになじませる
水で濡らしたスポンジで穴周辺の壁紙を拭き取ります。
4 乾燥させて完了です
ネジや釘を使わないアイディア
・ウォールシェルフ
ウォールシェルフとは壁面に設置する収納棚です。
(つっぱり棒タイプ)
支柱の上下部分がつっぱり棒になっており、天井と床でつっぱって固定します。
(ホッチキスタイプ)
ホッチキスと専用針で壁に金具を取付るので、取り付けた跡が目立ちません。
耐荷重が少ないため小物雑貨を置く飾り棚としておすすめです。
(ピンタイプ)
壁専用のピンで固定して設置します。
こちらも耐荷重が少ないですが、ホチキスタイプと同様に跡が目立ちにくいのでおすすめです。
・壁に穴をあけないフック
(粘着フック)
付属の接着剤を使用するので、穴が開きません。
後も残りにくいのでおすすめです。
(ホチキス取付フック)
ホチキスで取り付けるため、画鋲よりも穴がめだちません。
(ピンフック)
ピン跡の穴は小さく、耐荷重もあるため重い物を飾りたい場合おすすめです。
(ニンジャピン)
特殊な針の形状のためピン跡の穴が目立ちません。
壁にネジや釘で穴をあけなくても、壁に飾り棚や好きな絵を飾ることは可能です。
賃貸物件の場合は、賃貸借契約書により原状回復の条件が異なりますので内容を確認してください。
そして自分のお気に入りのお部屋にアレンジしてみてはいかがでしょう。