美しい床は、家の雰囲気を引き立て心地よい居住空間を作り出します。
フローリングは美しさと耐久性を兼ね備えていますが、経年劣化や日常の使用により、傷や汚れが目立つこともあります。
できれば美しい床を保ちたいですよね。
今回は、フローリングの美しさを長く保つための効果的なケア方法をご紹介します。
目次
フローリングの汚れの原因
足や手の皮脂汚れ
素足で歩いたり、寝転んだりする際に、皮膚から分泌される皮脂がフローリングに付着します。
この皮脂が時間とともに酸化し、黒ずみの原因になります。
ホコリや砂
室内に漂うホコリは人が活動をしない時間に床に降り積もります。
また、靴下や足裏に付着した砂が床に持ち込まれ、踏みつけられることでフローリングの表面を傷つけたり、黒ずみの原因となります。
人やペットの抜け毛
日常的に抜ける人やペットの毛は、頭皮や皮膚からの皮脂や汚れを含んでいます。
これらの毛が床に落ち、ホコリと絡み合って黒ずみの原因になります。
服の繊維
衣類を脱ぎ着する際に摩擦によって繊維が床に付着します。
これらの繊維は踏みつけられることでフローリングの表面を傷つけ、さらに髪の毛やホコリと絡み合って黒ずみや汚れの広がりを引き起こすこともあります。
食べカス
食事をする際にこぼれたり落ちたりした食べ物のカスがフローリングに付着します。
これらの汚れは酸化し、黒ずみや変色の原因になります。
カビ
湿気がこもった状態や水の浸入により、フローリングにカビが発生することがあります。
特に布団やカーペットなどをフローリングに敷いたままにしておくと、湿気が床に移り、カビの繁殖を促します。
油汚れ(台所まわり)
台所で料理をする際に油が飛び散り、床に付着することがあります。
これらの油汚れは放置するとワックスを変色させることがあります。
水染み
液体がフローリングにこぼれたり、水が漏れたりすると、床に染み込んで変色やシミの原因になります。
水染みは特に浴室やキッチンなど水回りの場所でよく見られます。
汚れ別!フローリングケア術
【油汚れの場合】
必要な物
バケツ、中性洗剤(食器用洗剤でも可能)、ソフトな雑巾、またはスポンジ、そして乾拭き用の布を用意します。
洗剤を水に混ぜる
バケツに水を満たし、その中に中性洗剤を1~2滴加えて、よく混ぜます。洗剤の泡立ちを確認したら、洗剤水が完成です。
雑巾やスポンジを使って掃除する
洗剤水に雑巾やスポンジを浸け、余分な水分をしっかりと絞ります。
その後、雑巾やスポンジを使ってフローリングの油汚れ部分を軽くこするように拭きます。特に汚れが強固な場合は、少し力を入れてゴシゴシと拭き取ることもありますが、フローリングを傷つけないように注意しましょう。
水拭きと乾拭き
洗剤で拭いた後は、水拭きでしっかり拭き取りましょう。
その後、乾拭き用の布で水分をしっかりと拭き取ります。
これは、フローリングが水分を吸収して膨らんだり、変色したりするのを防ぐために重要です。
拭き終わったらしっかり乾かしましょう。
【黒ずみの場合】
必要な物
バケツ、アルカリ性洗剤、ソフトな雑巾またはスポンジ、そして乾拭き用の布を用意します。
アルカリ性洗剤を水に混ぜる
バケツに水を満たし、その中にアルカリ性洗剤を1~2滴加えてよく混ぜます。洗剤がよく溶けたら、洗剤水が完成です。
雑巾やスポンジを使って掃除する
洗剤水に雑巾やスポンジを浸け、余分な水分をしっかりと絞ります。
その後、雑巾やスポンジを使ってフローリングの黒ずみ部分をこすります。
黒ずみが強固な場合は、少し力を入れてゴシゴシと拭き取ることもありますが、フローリングを傷つけないように注意しましょう。
すすぎと乾拭き
洗剤で拭いた後は、しっかり水拭きします。
その後、乾拭き用の布で水分をしっかりと拭き取ります。
これは、フローリングが水分を吸収して膨らんだり、変色したりするのを防ぐために重要です。
拭き終わったら、自然に乾燥させます。濡れたままにしておくとフローリングにダメージを与える可能性があるため、確実に乾かしましょう。
【カビ汚れの場合】
必要な物
バケツ、中性洗剤(食器用洗剤でも可能)、ソフトな雑巾またはスポンジ、乾拭き用の布、無水エタノールを用意します。
※無水エタノールは、フローリングの材質によって変色する可能性があるので目立たない場所で試してから使用してください
中性洗剤を水に混ぜる
バケツに水を満たし、その中に中性洗剤を1~2滴加えてよく混ぜます。
雑巾やスポンジで拭き掃除をする
洗剤水に雑巾やスポンジを浸け、余分な水分をしっかりと絞ります。その後、雑巾やスポンジを使ってカビが生えている部分をこすります。カビが強固な場合は、力を入れてゴシゴシと拭き取ることもありますが、フローリングを傷つけないように注意しましょう。
無水エタノールで拭き掃除をする
まず、無水エタノールを75%程度に薄めます。
これをスプレーボトルに入れ、カビが生えている部分に吹きかけます。その後、乾いた雑巾で拭き掃除をします。
ただし、無水エタノールはフローリングの床の材質によっては変色する可能性があるため、目立たない場所で試してから使用しましょう。
すすぎと乾拭き
洗剤やエタノールで拭いた後は、しっかり水拭きします。
その後、乾拭き用の布で水分をしっかりと拭き取ります。
拭き終わったら、自然に乾燥させます。濡れたままにしておくとフローリングにダメージを与える可能性があるため、確実に乾かしましょう。
普段のお手入れが大事
【毎日のお手入れ】
毎日のお手入れは、フローリングの寿命を延ばす上で非常に重要です。
ほこりやゴミを取り除くことで、フローリングの表面を保護し、油汚れの酸化やカビなどの発生を防ぎます。
手軽なお手入れ方法として、乾いたモップやドライシートを使って床面を拭く、あるいは掃除機で吸い取るといった作業があります。
特にペットを飼っている家庭では毛や皮脂が原因でフローリングが傷んだり汚れたりすることがあるので、こまめな掃除を心掛けましょう。
【定期的なワックスがけ】
フローリングの美観を維持するためには、定期的にワックスがけを行うことが重要です。
ワックスがけにより、フローリングの表面に保護膜が形成され、傷や汚れから床を守ることができます。
また、ワックスがけは床の乾燥を防ぎ、見栄えを良くする効果もあります。
ワックスがけの手順
床の掃除
ワックスがけを行う前に、まず床をきれいに掃除します。
モップや掃除機を使って床に残っているほこりやゴミを取り除き、必要に応じて拭き掃除を行います。
ワックスの選択
次に、フローリングに適したワックスを選びます。
フローリングの素材によって適したワックスが異なるので、製品の説明をよく読み、適切なものを選びましょう。
ワックスがけ
ワックスを床に均一に塗布します。
ワックスは薄く均一に塗ることがポイントです。多く塗りすぎるとベタつく原因となります。
乾燥
ワックスがけをした後は、しっかりと乾燥させましょう。
乾燥時間はワックスの種類によるので、製品の指示に従ってください。
半年に1回程度を目安にワックスがけを行うと効果的です。
フローリングの床を美しく保つためには、こまめに掃除することがポイントです。
汚れの種類に合わせたお掃除方法で美しい床を保ちましょう。