蛇口からポタポタと水が垂れる音、気になりませんか?水漏れは放置すると水道代が無駄にかかるだけでなく、周囲の設備にも悪影響を及ぼすことがあります。でも、業者に頼むと高額な修理費用が心配…そんなときこそ、DIYに挑戦してみましょう!実は、蛇口交換はDIYの中でも比較的シンプルな作業のひとつ。必要な道具と基本的な手順さえ押さえれば、初心者でも問題なく作業を進めることができます。このコラムでは、蛇口交換の方法を詳しく解説します!
目次
【蛇口交換の準備】必要な道具と事前確認
日々の生活で蛇口からの水漏れや使用感の悪さに気づくことはありませんか?水漏れは水道代を押し上げるだけでなく、長期間放置するとカビやサビを招き、さらなるトラブルの原因になります。また、蛇口が古くなるとデザインや機能が現代の生活に合わず、使い勝手が悪いと感じることもあるでしょう。
■蛇口を交換するタイミング
蛇口交換には特定の時期が決まっているわけではありませんが、一般的には使用開始から10年~20年を目安に交換するケースが多いです。特に、毎日頻繁に使用するキッチンやお風呂、洗面所の蛇口は消耗が激しく、劣化も早まる傾向があります。
15年以上使用した蛇口の場合、一部の部品交換で水漏れなどのトラブルを一時的に解消できることもあります。しかし、その後すぐに別の箇所に不具合が出ることも珍しくありません。そのため、長く使用した蛇口については部品交換にこだわるよりも、蛇口全体を新しいものに交換する方が結果的に経済的で効率的な場合がほとんどです。
【道具】
まずは必要な道具を揃えましょう。
・モンキーレンチ:蛇口の取り外しや取り付けに使用。サイズ調整可能なタイプが便利です
・シールテープ:接続部分からの水漏れを防ぐために必須です
・布や雑巾:作業中にこぼれる水をすばやく拭き取るために用意しておきます
・バケツ:取り外し時にこぼれる水を受けるために使用します
・プラス/マイナスドライバー:固定ネジの緩みや締め直しに必要な場合があります
また、交換する蛇口の種類やサイズの確認も重要です。現在取り付けている蛇口と同じタイプを選ぶことで、スムーズに作業が進みます。ホームセンターや通販サイトで購入する際には、蛇口の規格(配管の径やネジサイズ)をしっかり確認しておきましょう。
【事前準備】
作業を始める前に必ず行うべきことが、水道の元栓を閉めることです。元栓が閉まっていないと、作業中に予想外の水が出てきて、作業スペースが水浸しになる恐れがあります。元栓を閉めた後、蛇口を開けて水が完全に止まっていることを確認しておくと安心です。
【実際の作業手順】蛇口交換を進める流れ
ここからは蛇口交換の作業手順をステップごとにわかりやすく解説します。初めての方でも迷わないよう、ポイントや注意点を詳しく説明します。
①古い蛇口を取り外す準備
1.水道の元栓を閉める:まずは必ず元栓を閉め、水が出ないことを確認してください。
2.作業スペースを整える:蛇口の周りを片付け、バケツや雑巾を用意しておきます。
3.蛇口を取り外す:モンキーレンチでナットを緩め、古い蛇口を慎重に取り外します。取り外す際、水が少しこぼれる場合があるので注意しましょう。
②新しい蛇口の取り付け
1.接続部の確認と準備:配管の汚れやサビを取り除き、接続部が清潔な状態であることを確認します。
2.シールテープの使用:ネジ部分にシールテープをしっかり巻いて、水漏れを防止します。テープは2~3回程度、均一に巻きましょう。
3.蛇口を設置:新しい蛇口を配管に接続し、モンキーレンチを使ってしっかり固定します。ただし、締めすぎには注意してください。
③動作確認と仕上げ
1.元栓を開ける:ゆっくりと元栓を開け、蛇口から水を出します。
2.水漏れチェック:接続部分や蛇口周りから水が漏れていないか確認しましょう。
3.調整と掃除:水漏れがあれば締め直しを行い、最後に周りをきれいに拭いて作業完了です。
作業のコツは、工具を使用する際は力加減を調整すること、またシールテープを正しく巻くことがポイントです。
交換後に確認するポイントと長持ちさせるコツ
蛇口交換が完了したら、最後に作業の仕上がりを確認し、快適に使い続けるためのケアを行いましょう。細部まで丁寧に確認することで、安心して新しい蛇口を使用できます。
■交換後の確認ポイント
水漏れがないか確認:元栓を開け、水を流して接続部分や蛇口周辺から水が漏れていないか確認します。少量でも漏れている場合は、シールテープを巻き直し、しっかり締め直してください。
蛇口の操作感:蛇口のハンドルがスムーズに動き、水圧が安定しているかをチェックします。動きが固い場合は、再調整が必要です。
蛇口の固定状態:軽く揺らして、蛇口がぐらつかないことを確認します。必要に応じて固定部分を締め直してください。
■蛇口を長持ちさせるためのケア
表面の清掃:蛇口表面に水アカや汚れがたまりやすいので、柔らかい布でこまめに拭き取る習慣をつけましょう。
内部部品の点検:年に一度、蛇口内部のフィルターやパッキンを確認し、必要に応じて交換することで水漏れや劣化を防げます。
水質の管理:硬水地域の場合、カルシウムがたまりやすいため、専用の洗浄剤を使うと効果的です。
■作業後のよくあるトラブルと解決法
軽い水漏れ:接続部分のシールテープが不十分な場合があるので、巻き直して確認しましょう。
蛇口のぐらつき:締め付け不足が原因の場合が多いので、モンキーレンチで再調整してください。
部品の破損:締めすぎや工具の使い方が原因になることも。力加減を調整しながら作業しましょう。
一般家庭での蛇口交換には資格は必要ありません。作業の難易度もそれほど高くないため、適切な道具と手順さえ押さえれば、DIYで十分に対応可能です。ただし、作業に不安がある場合や、配管部分に大きな劣化や損傷が見られる場合は、無理をせず業者に依頼するのがおすすめです。