エアコンの室外機は生活感が出やすく、ベランダや庭の雰囲気を損ねてしまうことも。しかし、カバーを付けるだけでおしゃれな空間に生まれ変わります。そこで今回は、手軽に挑戦できる「スノコを使った室外機カバー」の作り方をご紹介します。材料費を抑えながら、簡単な手順で見た目も実用性もアップさせることができます!DIY初心者の方でも安心して取り組める内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エアコン室外機を守るDIYカバーのメリットと寿命を延ばすコツ
エアコンの室外機は、その無機質な見た目が目立ち、ベランダや庭の雰囲気を損ねてしまうことがあります。そんな室外機をDIYでカバーすることで、見た目の改善だけでなく、実用的なメリットも得られます。例えば、直射日光を遮ることで室外機の温度上昇を防ぎ、エアコンの効率を向上させる効果があります。夏場の冷房効率が上がり、省エネにもつながります。また、雨や雪、風による汚れや劣化を防ぐことで、室外機自体の寿命を延ばすことも期待できます。
■エアコンの室外機の寿命
エアコンの室外機の寿命は、一般的に10〜15年程度とされています。ただし、実際の寿命は使用頻度と運転環境や設置環境などの要因によって左右されます。
寿命が近い室外機のサイン
・動作音が大きくなる
・冷房・暖房の効きが悪くなる
・室外機から異常な振動や音が発生する
・水漏れやオイル漏れが見られる
これらの症状が見られた場合、修理や買い替えを検討するタイミングかもしれません。
室外機の寿命を延ばすポイント
・直射日光や雨風を防ぐためにカバーを設置する
・室外機周りの通気性を確保する
・定期的なメンテナンスを実施する
適切にケアを行えば、室外機の寿命をさらに延ばすことが可能です。
カバーを作る際は、室外機の通気性を確保することが重要です。放熱を妨げるとエアコンの性能が低下するため、カバーのデザインには工夫が必要です。簡単に手に入るスノコを使えば、手軽に通気性の良いカバーが作れます。ぜひDIYで挑戦し、実用性とおしゃれを両立させた室外機カバーを作ってみてください。
必要な材料と基本の作り方
室外機カバーをDIYするためには、まず必要な材料と道具を準備することが大切です。準備をしっかり行うことで、作業がスムーズに進み、仕上がりのクオリティも向上します。特に、室外機のサイズに合わせて材料を選ぶことが重要です。また、材料や道具はホームセンターや通販サイトで手軽に入手できるものばかりです。このセクションでは、カバー作りに必要なアイテムと、初心者でも取り組みやすい基本の作り方を詳しく解説します。
【材料】
・スノコ:カバーの基本素材
・ステーやL字ステー:スノコ同士を固定
・ビス:部材をしっかり固定
・のこぎり:スノコをカットする工具
・やすり:表面を滑らかに仕上げる
・ニス・ペンキ:防水・防腐効果を兼ねた仕上げ
・天板用の木材:カバーの上部を覆う素材
【基本の作り方】
①サイズを測る
室外機の幅、奥行き、高さを正確に測り、それに合わせてスノコをカットします。
②スノコをカット
のこぎりでスノコを切り出し、やすりで表面を滑らかに整えます。
③組み立てる
スノコをステーやL字ステーで固定して、カバーのフレームを作ります。
④塗装する
ニスで下塗りをし、乾燥後にペンキを塗装。防水・防腐効果を持たせるため、二度塗りがおすすめです。
⑤天板を取り付ける
カバーの上部に木材を取り付け、雨や直射日光を防ぐ仕上げをします。
⑥設置する
完成したカバーを室外機に被せ、必要に応じて固定します。
所要時間は作業の経験や準備状況によりますが、約2~3時間が目安です。
【作業の目安時間】
1.準備・材料の揃え方(30分)
材料を用意し、室外機のサイズを測定します。必要な道具を揃える時間も含みます。
2.スノコのカットと下処理(30~40分)
のこぎりでスノコをカットし、やすりで表面を滑らかに整えます。
3.組み立て(30~40分)
スノコをステーやビスで固定してカバーを組み立てます。
4.塗装(20~30分)
ニスやペンキで塗装を行い、乾燥させます(※乾燥時間は作業に含まない)。
※塗装後の乾燥時間を含むと、全体で半日程度必要になる場合もあります。
5.仕上げ・設置(20分)
天板を取り付け、室外機に設置して固定します。
室外機カバー作りのポイントと注意点
スノコを使った室外機カバーDIYは簡単ですが、以下の点に特に注意してください。これらを意識することで、安全性やエアコンの性能を確保しつつ、長く使えるカバーを作ることができます。
1.通気性の確保
室外機の放熱を妨げないデザインにすることが最重要です。
通気口を十分に確保するか、スノコの隙間を活用してください。放熱が妨げられると、エアコンの効率が低下し、故障や電気代の増加につながる可能性があります。
2.耐久性の向上
屋外で使用するため、カバーには防水・防腐処理を施しましょう。
防腐剤や水性ニスを使用して木材を保護してください。ペンキを使用する場合、防水効果がある塗料を選ぶと長持ちします。
3.安全な固定
カバーが強風で飛ばされないよう、しっかりと固定してください。
ベランダの柵や壁に結束バンドやL字金具を使って固定するのがおすすめです。固定が不十分だと、カバーが外れて室外機や周囲にダメージを与える恐れがあります。
4.作業時の安全性
DIY作業中のけがや事故を防ぐために、以下を徹底してください。
のこぎりや電動工具を使用する際は、安全ゴーグルや手袋を着用しましょう。作業場所を整理し、工具や材料を使いやすい位置に配置してください。
5.室外機のサイズに合わせる
カバーを作る際、室外機の寸法を正確に測ることが大切です。
サイズが合わないと、通気性や安定性が損なわれる可能性があります。特に、室外機の上部や周囲に適切な隙間を確保してください。
6.天候や環境に合わせる
設置場所の環境に応じた対策を取りましょう。
直射日光や雨風の影響を受けやすい場合は、天板や防水処理を徹底してください。海沿いなど塩害がある地域では、錆びに強いステンレス製の金具を使うと安心です。
スノコを使った室外機カバーは、所要時間約2~3時間で完成する初心者向けのDIYです。準備する材料はホームセンターや通販で簡単に手に入り、基本的な工具があれば誰でも挑戦できます。直射日光や雨風から室外機を守ることで、省エネや寿命延長といった効果が期待できるだけでなく、ベランダや庭の雰囲気をおしゃれに演出することも可能です。通気性や防水性を意識して作れば、実用性も耐久性もバッチリ。ぜひ気軽に挑戦してみてください!