水をつけてこするだけで頑固な汚れが驚くほど簡単に落ちるメラミンスポンジは、多くの人々にとって心強い掃除アイテムとして愛用されています。
しかし、使い方を誤ると思わぬトラブルが生じることをご存じでしょうか?
今回は、メラミンスポンジの汚れを取る仕組みと、使用すべきでない場所を簡単に解説します。
目次
メラミンスポンジとは
メラミンスポンジは、硬く細かい網目状の骨格構造を持つ「メラミン樹脂」という素材から作られたスポンジです。
洗剤を使わずに、研磨作用によって汚れを効果的に落とす特徴があります。
洗剤がいらない
メラミンスポンジは物理的な力で汚れを除去するため、洗剤を必要としません。
これにより、化学的な洗剤の使用を減らすことができ、環境にもやさしい掃除が可能です。また、小さなお子さんがいるご家庭では、洗剤を使わずに掃除できるため、安心して使うことができます。
替え時がわかりやすい
メラミンスポンジは使用するうちに削れて小さくなっていきます。
このため、消しゴムのように見た目で使い捨ての時期を判断することができます。
使い続けると小さくなったら、新しいものに替えることが容易に判断できます。
大きさのバリュエーション
メラミンスポンジには厚みや大きさのバリエーションが豊富に存在します。
サイコロ状に切れているタイプ、まな板くらいの大きさがあるタイプ、持ち手がついているタイプなど、さまざまなタイプがあります。
また、メラミンスポンジはハサミやカッターで簡単に切ることができるため、用途や汚れに合わせて自由に形状を変えることができます。
メラミンスポンジは、これらの特徴により、洗剤を使わずに効果的に汚れを落とすことができる優れた掃除アイテムとして、多くの人々に愛用されています。
ただし、使用時には適切な注意と使い方を守ることが重要です。
メラミンスポンジの使い方
水をたっぷり含ませて使う
メラミンスポンジを効果的に活用するためには、十分な水分を含ませることが重要です。
水をたっぷり含ませることで、汚れを効果的に落とすことができます。
使用中にキシキシと音がする場合は、スポンジに水分が足りていないサインですので、水をしっかりと含ませましょう。
含ませる水分量の目安
適量の水分を含ませる目安は、メラミンスポンジから少し水滴が垂れる程度です。
適量を含ませた後は、水が垂れてこない程度に軽く絞りますが、絞りすぎに注意してください。
使用後は、残ったメラミンスポンジのカスを乾いた雑巾などでふき取ります。
洗剤と併用する
メラミンスポンジは水だけで汚れを落とすことができますが、洗剤と併用して使用することも可能です。
洗剤と組み合わせることで、より効果的に汚れを落とすことができます。
ただし、メラミンスポンジの削れたカスはプラスチック汚染につながるため、捨てる際はゴミとして処理してください。
使って良い場所
メラミンスポンジは、ガラス、曇り止め加工のない鏡、タイル、ホーロー、光沢のないステンレス、プラスチック面などの表面に付いた水垢・湯垢・茶渋・手垢・黒ずみなどの汚れを落とすのに適しています。
メラミンスポンジの落とし穴~実は使ってはいけないところ~
メラミンスポンジは汚れを削る力が強力なため、使用する場所によっては表面を傷つけてしまう可能性があります。
ステンレスシンク
キッチンのステンレスシンクは、細かな傷がつく可能性があるため、メラミンスポンジでこすり過ぎると光沢が失われることがあります。
ステンレスシンクの光沢を保ちたい場合は、他の掃除方法を検討しましょう。
フローリング
塩ビフロアなどのフローリングはやわらかい素材でできているため、メラミンスポンジを使うと傷がつく可能性が高いです。
また、木の床にはワックスがかかっている場合があり、メラミンスポンジでこすってしまうとワックスが削られてしまいます。
洗面台・鏡
洗面台のボウルには汚れをつけないコーティングや鏡には曇り止めコーティングがされている場合があります。
メラミンスポンジを使うと、これらのコーティングが削り取られる可能性があります。
お風呂の浴槽
樹脂製の浴槽はやわらかいため、メラミンスポンジを使うと傷がつく可能性があります。
また、浴槽内の湯垢防止などのコーティングも削り取られる恐れがあります。
トイレの便器(内側)・ふた・便座
便器の内側には汚れ防止コーティングが施されていることがあります。
メラミンスポンジを使うと、このコーティングが削られる可能性があります。
また、便器のフタや便座は樹脂製のため、傷がつくことがあります。
その他
家具、車のボディ、漆器、歯、柄がプリントされた食器、容器、メガネ、アクリル板などもメラミンスポンジでこすってはいけない場所です。
これらの素材は傷つきやすいのでメラミンスポンジを使ってはいけません。
メラミンスポンジは便利な掃除アイテムですが、使う場所を注意して選び、適切に使うことが大切です。
心配な場合は使用の前に、目立たない場所で試してから使いましょう。