フローリングは木の質感があり人気の建材ですが、窓を開けたり裸足で歩いてたりするので、意外と汚れていたり小さなキズがついています。
普段のお手入れは掃除機をかけるだけですが、定期的にお手入れをしてみませんか?
今回は、フローリングの掃除方法や小さなキズの補修方法もご紹介します。
目次
フローリングの構造
フローリングは「合板」と「化粧板」を張り合わせたものです。
合板:何枚かの板を張り合わせたもの
化粧板:表面が樹脂加工された板
合板のフローリングは、無垢材と違い温度や湿度の変化にも強いのでねじれや反りが起こりにくいため品質が安定しています。
しかし、時間の経過とともに表面の樹脂加工が摩耗してツヤがなくなり、水拭き時に継ぎ目から水が浸入して化粧板がはがれたり、継ぎ目がひろがったりする可能性もあります。
そのため、定期的なお手入れが必要です。
毎日のフローリングの掃除方法
フローリングは水が嫌いです。
ふだんの掃除では、掃除機でホコリを吸い取ったあと、乾いた雑巾でから吹きしましょう。
・掃除機でホコリを吸い取る
フローリングの溝の目地にそって丁寧に掃除機をかけましょう。
壁際やサッシの境目はホコリがたまりやすいので、細口のノズルを使うのがおすすめです。
・使い捨てペーパーモップ
雑巾でから拭きする代わりに、柄がついた使い捨てペーパーモップを使えば、かがむ必要がないので簡単です。
掃除機で吸い残した細かなホコリや髪の毛などもからめとることができるので、キレイに仕上げることができます。
床面の汚れが気になってきたら
フローリングの床面の汚れが気になってきたら、固く絞った雑巾で水拭きをしましょう。
ひどい汚れの場合は、住宅用中性洗剤を使って拭きましょう。
ただし、樹脂系ワックスの床を洗剤でたびたび拭くと被膜が剥がれやすくなるので、ワックスの塗り替えサイクルを早めることになるので注意が必要です。
汚れを落としてツヤを出すタイプの床用専用洗剤がおすすめです。
床用専用洗剤は、界面活性剤で汚れを落とし、樹脂成分の作用でフローリングのツヤをだします。
フローリングのお手入れ~ワックスの塗り方~
フローリングをキレイに保つためには、半年に1回くらいワックスをかけましょう。
・古いワックスの上に塗り重ねる場合
掃除機をかけた後、住宅用中性洗剤でよく拭きます。
汚れをキレイに落としましょう。
特に油汚れが残っていると、ベタベタが残ってしまいます。
キッチンの床などは、食器用洗剤を使いしっかり拭き掃除をしましょう。
洗剤使用後は、雑巾で水拭きしてしっかり洗剤を拭き取り乾燥させます。
・古いワックスを落として塗る場合
ロウタイプのワックスを塗った床は、古いワックスの被膜を完全に落としてからでないと樹脂系のワックスが塗れません。
専用のワックスはがし液を塗って、数分置いてからナイロンタワシで古いワックスをこすり落とします。
2~3回水拭きして、はがし液を完全にふき取り乾燥させます。
・ワックスの塗り方
床1㎡あたり10mlくらいを目安にワックス液を点々とまきます。
厚塗りにならないようにワックスのまきすぎに注意しましょう。
キレイな雑巾でムラなくワックスを塗り広げます
【ポイント】
ワックスが完全に乾くまで床の上を歩くことはできないので、部屋の奥から塗り始め、終わりが部屋の出入り口になるように塗り進めましょう。
ワックスを初めて塗る場合は、乾燥後に2度塗りがおすすめです。
フローリングのキズ!簡単な補修方法
・浅い引っかきキズの場合
浅い引っかきキズは、ペンタイプのアルコール系着色補修材で目立たなくなります。
床に合わせて色を選んで塗ってみましょう。
色が無い場合は、何色か組み合わせて調色すると、目立たなくなります。
・深いキズ
深いキズには、クレヨンタイプか樹脂タイプの補修材がおすすめです。
クレヨンタイプの補修材は塗るだけなので簡単ですが、時間が経過すると補修材が剥がれてしまう場合もあります。
樹脂タイプの補修材は、床のキズに加熱した樹脂を流し込むので強度が強いのが特徴です。
【クレヨンタイプ】
床の色合いに近い補修材をキズに塗り付けて埋め込みます。
平らにならして余分な補修材を雑巾で拭きとったら完成です。
上手に塗り込めない場合は、クレヨンの先端をドライヤーで温めてやわらかくすると埋め込みやすくなります。
【樹脂タイプ】
専用の電熱コテで樹脂補修材を温めて溶かし、キズに流し込み電熱コテで平らにならしたら完了です。
フローリング床の掃除は、掃除機と拭き掃除が基本です。
定期的に床用ワックスを塗ってキレイなフローリングを保ちましょう。