日本は高温多湿な気候です。

そして最近の住宅は気密性が高いため湿気がたまりやすくなっています。

湿気による一番の影響は「カビ」です。

カビは、見た目に不快なだけではなくカビの胞子を吸い込んで体内に菌が入ると病気やアレルギーの原因となってしまうこともあります。

また「ダニ」の発生にも気を付けなくてはいけません。

ダニは湿度と温度が高くなる梅雨時期に発生しやすいため、しっかり対策をしないと布団やソファなどのファブリックにダニが発生してしまいます。

キッチン周りには、カビを食べる「チャタテムシ」が発生しやすく、これらの害虫は一度発生すると駆除が大変なので対策が必要です。

カビやダニなどを発生させないために湿気が溜まらないようにするにはどうしたらよいのでしょうか？

・換気をする

雨の日に窓をあけると湿っぽくなると思うかもしれませんが、空気の通りが悪くなると湿気がこもってしまうので、こまめな換気は必要です。

２か所以上の窓を開けると、空気の流れができ換気が効率良くなります。

さらに、片方の窓の開け幅を１つは広く、１つは狭くすると空気が流れやすくなります。

クローゼットやシンクの下なども開けて空気を通します。

・エアコン 除湿器を使う

適切な湿度は40～60％とされています。

エアコンの除湿機能や除湿機を活用しましょう。

・換気扇やサーキュレーター

窓がない部屋や浴室、トイレ、クローゼットなど空気の通りが悪いところは、換気扇やサーキュレーターで空気の流れを作りましょう。

・家具のレイアウト

カビを発生しないようにするには空気の通り道をつくることです。

家具の後ろの壁紙、ソファと壁の隙間など空気の通りが悪いところにカビが発生しやすくなります。家具やソファは壁から５㎝程度離して配置しましょう。

壁との隙間ができることで、空気の通り道ができるのでカビの発生予防となります。

・乾かしてから収納する

クローゼットや下駄箱は湿気が溜まりやすいので注意が必要です。

湿った服や、濡れた靴をそのまま収納するとカビや臭いの原因になるので、風通しの良い場所で乾かしてから収納しましょう。

またクローゼットや下駄箱の中は、ギュウギュウに物を詰め込みすぎない、除湿剤を置く、天気の良い日は扉をあけて空気の通りを良くするなど対策が必要です。

身近にあるアイテムを使った除湿アイテムをご紹介します。

・重曹

ジャムなどの空きビンに重曹を入れて下駄箱など湿気の多いところに置くと湿気とりになります。

（アロマオイルで消臭剤）

空きビンに重曹を入れ、お気に入りのアロマオイルを加えてまぜるだけで除湿だけでなく香りも楽しめます。ジメジメした梅雨の季節は柑橘系やミントなど爽やかな香りがおすすめです。

アロマオイルの香りは１週間程度で弱くなってきます。

香りが弱くなったらかき混ぜたり、アロマオイルを足してください。

重曹は２～３か月で交換しましょう。

使用後の重曹はクレンザーとしてお掃除に活用できるのでムダがありません。

・炭

炭の表面にはミクロ単位の穴があり、湿気を吸着します。

また消臭効果もあるので、クローゼットや下駄箱などにおすすめです。

２週間に１度程度、煮沸して天日干しすれば何度でも使えるエコ素材です。

・珪藻土

珪藻土と言えば、バスマットやコースターが頭に浮かぶかと思います。

最近では、マスクケースなど生地に珪藻土を練り込んだり、デトックスなど体内サポート食品などもあります。

珪藻土の効果は、除湿や消臭だけでなく吸音や断熱効果もあり、お手入れをすればくり返し使える優れた素材です。

デザイン性が高いものも多いので、お洒落に湿気対策ができます。

梅雨のジメジメは避けられませんが、ちょっとした工夫で対策ができます。

香りやデザインで楽しんで憂鬱な梅雨を快適に過ごしましょう！