最近、DIYブームが広がりを見せ、多くの人が自分の手で住宅や庭をアップデートしています。
その中でも注目を集めているのが、土間コンクリートを使ったおしゃれな玄関のアプローチや庭づくり。
土間コンクリートはそのシンプルな美しさと耐久性から、数々の住宅や庭のデザインに取り入れられています。
しかし、DIYにおいては注意が必要なポイントも存在します。
このコラムでは、土間コンクリートのDIYにおける注意点から、実際の施工方法までを詳しくご紹介します
目次
土間コンクリートとは?
土間コンクリートとは、床面の平坦なコンクリートのことです。
色は白から臼井灰色で仕上方法により、凹凸のない「コテ仕上げ」、ハケを使って模様をいれる「刷毛引き仕上げ」があります。
土間コンクリートは耐久性が高く、車などの重量物にも耐えることができるのでさまざまな用途があります。
土間コンクリートの使用例
・ガレージや駐車場
・玄関や土間収納
・雑草対策
・車イス用スロープなど
土間コンクリートの構造
土間コンクリートは3層構造になっています。
(地面)
(砕石層)100㎜
(コンクリート層)100㎜
ひび割れ防止のため、コンクリート層にワイヤーメッシュまたは溶接金網を設置します
※表面に雨水等が溜まらないように水勾配をつける必要があります
DIYの注意点
土間コンクリートは、材料を練り混ぜることから、仕上まで様々な工程でコツが必要な難易度の高いDIYです。
注意点
・クラック(ひび割れ)
コンクリートは固まる時に収縮するため、クラックが発生する場合があります。
季節によって乾燥が早まるとひび割れがしやすくなるので、施工時期に注意しましょう。
ひび割れを予防するには、コンクリートの下にワイヤーメッシュを入れて強度を高めましょう。
また「伸縮目地」を入れるのがおすすめです。
伸縮目地の弾力性で、コンクリ―トの収縮を吸収します。
・水たまり
水勾配が十分でないと水たまりの原因になります。
水はけを良くするためには2~3%程度の勾配が理想的ですが、土地の形状などによっては適切な勾配の判断が必要です。
水たまりができた場合は、部分的に解体し再施工をしましょう。
・色ムラやコテ痕
部分的に黒っぽくなったり、コテ痕が残っていると仕上がりに満足がいかないかもしれません。
色ムラの原因は、乾燥の時間差です。
乾いた部分は白く、湿っている部分は黒っぽくなるので色ムラになります。
特に、雨の日や気温が低い日に色ムラが目立ちます。
色ムラを予防するためには、天気が悪い日に施工を避けるようにしましょう。
土間コンクリートDIYにチャレンジ
【必要な道具】
・大きな容器
コンクリートを練り混ぜるための容器
プラスチックの衣装ケースなどでも代用可能
・スコップ
コンクリートを練るので小型で丈夫なものがおすすめ
・コテ
表面を平らに仕上げる道具
・バケツ
材料を測ったり、水を入れる時に便利
・型枠材
ドロドロのコンクリートが流れないように木型枠が必要
・軍手やゴム手袋
コンクリートが手につくのを保護
【DIYにチャレンジ】
・準備
コンクリートを練るための作業場所を確保しましょう。
また、コンクリートが固まるまでは通ることができないので迂回路も忘れずに。
・施工場所の地面を掘る
約30㎝以上が理想
・砕石をまく
均等に敷き詰めます
・型枠、ワイヤーメッシュの設置
コンクリートは柔らかいので型枠を設置し、砕石の上にワイヤーメッシュを設置します。
・正確に材料を測り混ぜる
コンクリートは、砂利3:砂3(好みで加減する):セメント1の割合で水を混ぜてつくります。
セメントと砂を容器に入れ、空練りをしてから水を適量いれ、砂利を加えて混ぜます。
コンクリートは固まるのが早いので出来上がったらすぐに型枠に流しこみます。
・表面の仕上げ
表面を平らに仕上げます。
・乾燥させる
季節にもよりますが1週間前後放置します
土間コンクリートは、難易度の高いDIYです。
準備をしっかりし、時間に余裕をもってチャレンジしてみてください。
一度土間コンクリートを施工すると、簡単に変更することができません。
土間コンクリートにする場合は、現在の生活の快適さだけでなく、将来の5年後や10年後の生活も考えて検討することが大切です。