お部屋の中で遊んでいる愛犬にとって、フローリングは滑りやすくてとても危険です。本来、土の上で生活する動物なので指先に力を入れて走ります。

そのため硬いフローリングの床は、指先に力を入れられないため踏ん張りが効かず滑りやすいため足腰に負担がかかります。

滑りやすいフローリングの床は足腰に負担を与えるだけでなく、入院や手術が必要になる場合もあるかもしれません。

愛犬が室内で暮らす時に起こりやすいトラブルを理解して、正しい滑り止め対策をしましょう。

 膝蓋骨内方脱臼

小型犬によく見られる病気です。

先天性と後天性がありますが、後天性の主な要因は室内の床が滑りやすい、体重過多、高所からの落下があります。

脱臼をくり返し関節炎をひきおこします。

愛犬が室内で暮らす時に起こりやすいトラブルを理解して、正しい滑り止め対策をしましょう。

椎間板ヘルニア

ムリな運動や足元が滑って背骨に過度な力が加わると関節部にある軟骨が飛び出して脊髄または神経を圧迫します。

重症になると麻痺をおこす場合もあるので注意しましょう。

股関節形成不全

関節に負担がかかると股関節が不安定になり軟骨同士が擦れ合い炎症を起こし、歩き方などに異常がでる場合があります。

愛犬が家の中でも安全に過ごすためには滑り止めマットを敷くのがおすすめです。

使い心地やお手入れのしやすさなどを検討しながら選びましょう。

マットを選ぶ時のポイントをご紹介します。

・サイズを選ぶ

部屋や廊下の全面に敷く場合と、愛犬の行動範囲のみ敷く場合があります。

必要なサイズに合わせてマットを選んでください。

ジョイントタイプはサイズや形が自由なのでおすすめです。

・素材を選ぶ

滑り止めマットの素材は、カーペット、コルク、クッションフロアなど種類も豊富です。

お手入れのしやすさや使い心地などから選びましょう。

（カーペット）

カーペットは滑りにくくデザインも豊富です。

ジョイントタイプのカーペットなら汚れた部分だけ洗うことができるのでお手入れが簡単です。

また、カーペットはループパイルではなく、毛先がカットされているカットパイルを選ぶと愛犬の爪がひっかかりにくいので安全です。

（コルク）

防音効果もあり滑りにくい素材ですが、汚れた場合水分を拭いてしっかり乾かす必要があるので、少し手間がかかるかもしれません。

また爪がひっかかると表面がボロボロになってしまいます。

（クッションフロア）

カーペットなどに比べると滑りにくさは劣るかもしれませんが、汚れた部分は拭き取れば良いのでお手入れが簡単です。

木目調や石目調などデザインも豊富なので、人気な素材です。

・機能を選ぶ

滑り止めだけではなく、防臭・防水加工などさまざまな機能があるので用途にあった機能を選びましょう。

（洗濯可能）

洗濯機で丸洗い可能なら、汚れてしまっても洗えるので清潔な状態をキープできます。

（防水・撥水機能）

おしっこや水をこぼしても表面の汚れを弾くので拭き取るだけで簡単にお手入れができます。

（防音機能）

マンションなどの場合、防音効果があれば愛犬が元気に走り回っても安心です。

（抗菌・防臭機能）

カーペットなどは臭いが付きやすいので、消臭加工があるものがおすすめです。

抗菌機能があれば、臭いの原因である雑菌の繁殖も抑えてくれます。

（防ダニ機能）

ダニの発生は愛犬にとっても良くありません。

カーペットは湿気がこもるのでお手入れを怠るとダニの温床となる場合があります。

フローリングの床は滑りやすいため、愛犬の足腰に負担をかけてしまいます。

愛犬のために滑り止めマットを検討したいけど、インテリアの雰囲気が変わってしまうのでお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そんな方には、室内犬のための滑り止め床用コーティング剤がおすすめです。

室内犬用なので愛犬が舐めても安心です。

またコーティング剤なので、艶もでてキズもつきにくいのもメリットです。

ぜひ、滑り止めマットやコーティング剤などを活用して愛犬が快適に遊べる環境を整えてください。