砂壁と似ている壁に土壁があります。

土壁は、柱と柱の間に竹などで網状にベースを作り、その上から土を塗り固めて作ります。

下地から表面まで土を使った壁が土壁です。

砂壁は、石膏ボードやモルタルなどの壁に糊と砂を練ったものを塗りあげたものです。

砂壁のメリット

・調湿性が高い

・耐火性が高い

・シックハウス対策

・消臭効果

・左官仕上げのテクチャー表現が可能

砂壁のデメリット

・経年劣化のため砂が落ちてくる

・掃除の手間がかかる

土壁と砂壁を見分けるには、壁に霧吹きをして水が吸い込む場合は土壁、水滴が残れば砂壁です。

砂壁や土壁は経年劣化により表面が割れたり落ちやすいので定期的なメンテナンスが必要になります。

自然素材の風合いと高級感のあるテクスチャが魅力の砂壁ですが、古くなると経年劣化がすすみポロポロと砂が落ち、お掃除が大変です。

砂壁のザラザラした表面に壁紙クロスを貼るのはむずかしそうと思うかもしれませんが、意外と簡単に壁紙クロスを貼ることができます。

用意するもの

・水性シーラー

塗装面の下地補強（塗装面と上塗材の密着性を高め、塗装した塗料の吸い込みを防ぎます）

・ローラー刷毛

・大き目の容器

シーラーを入れておくための容器

・ペンキ用刷毛

ローラーで塗れない端など用

・養生シート

床や畳などを保護するため

・ぞうきん

・壁紙クロス

・なでバケ

壁紙クロスを貼ったあとに空気を押し出します

・ジョイントローラー

壁紙と壁紙の接続部分の圧着用

・カッターナイフとハサミ

壁紙クロスを貼る方法

・養生

床や畳、ふすまなどを汚さないためにしっかり養生しましょう

・表面の砂を落とす

刷毛を使って表面の砂を落とさないとシーラーを塗ることができません

・水性シーラーを用意

ローラーが入る大き目の容器に水性シーラーを入れます

・水性シーラーを塗る

砂壁に水性シーラーを端まで丁寧に塗ります

・乾燥

シーラーをしっかり乾燥させます

内部まで乾燥できるように季節にもよりますが半日以上は放置します

・壁紙クロスを貼る

必ずシーラーが乾燥してからするのがポイントです。

さらにキレイに仕上げたい場合はパテで表面を平らにします。

壁紙クロスは、貼る面積よりも大き目にカットし、中央から外側にむけてヘラで空気を抜きます。

最後に金属の定規などをあてて枠にそってまっすぐカッターでカットします。

砂壁は調湿性も高く、シックハウス対策にもなるなどメリットもたくさんあるのですが、経年劣化とともに砂が落ち掃除が大変です。

また生活様式の変化に合わせて和室から洋室にしたい場合にも壁紙クロスに貼りかえるだけでも雰囲気が変わるのでおすすめです。

DIYで壁を変えて快適なお部屋にしませんか？