「加湿器は水を水蒸気にして空気中に放出するだけだから、汚れようがない」とおもっていませんか？

しかし、水だけを使っているように見える加湿器も、水に含まれる塩素やカルシウム、ミネラルなどの成分が原因で様々な問題が発生してしまいます。

水垢の発生と嫌なニオイ

タンクやフィルターについている白い塊は、水垢です。

加湿器に使う水道水に含まれるマグネシウムやミネラルなどの成分が加湿器内に残り固形化し、放置すると、悪臭や故障の原因になります。

雑菌が増殖する

加湿器の内部は常に湿っているので、雑菌が繁殖しやすい環境です。

掃除をせずに放置すると、フィルターがカビなどの雑菌だらけになっているかもしれません。雑菌は、悪臭の原因になるだけでなく加湿器を使うたびに室内に拡散され、のどの痛みやアレルギー症状など健康被害を引き起こす原因になります。

故障の原因

吸気口にはホコリがたまりやすく、放置すると吸気口が目詰まりするため加湿効果が低下し、送風音が大きくなるなど故障の原因になります。

・超音波式加湿器

超音波式の加湿器は、タンク内の水を振動させてミストにして加湿します。

そのため水に雑菌が混ざっていると雑菌のミストになってしまいます。

【お掃除方法】

・タンクの水は毎日交換する

残っている水は捨ててタンクの水は毎日交換しましょう。

タンクの隅に汚れが付着している場合は、歯ブラシやスポンジを使ってキレイにしましょう。

・取り外せるパーツは洗う

タンク内に汚れが付着しやすいので、取り外せるパーツは分解して洗い、水気をよく拭き取り乾かします。

・過酸化ナトリウム

カビや雑菌などニオイがひどい場合は、過酸化ナトリウムを使いましょう。

過酸化ナトリウム大さじ１に対してお湯２L程度が適切です。

・スチーム式（加熱式）加湿器

スチーム式（加熱式）加湿器は、水を沸騰させて水蒸気を放出します。

加熱するため、他のタイプの加湿器よりはお手入れが簡単です。

しかし、水道水による水垢が付着するのでタンク内は降り洗いをしましょう。

【お掃除方法】

タンクやパーツの汚れは、歯ブラシで擦り洗いしましょう。

白く固まったカルキは、クエン酸水に浸けてから擦り洗いします。

・気化式加湿器

気化式加湿器は、水を含んだフィルターの風を当てて水分を気化させて加湿します。

フィルターが常に水分を含んでいる状態なので、雑菌が繁殖しやすい状態なので、こまめなお手入れが必要です。

・タンクを振り洗いする

タンク内の水は毎日交換が必要です。

水を新しい水に入れ替えて降り洗いをし、目立つ汚れはスポンジや歯ブラシで擦り洗いをします。

・クエン酸

雑菌が繁殖しやすいタイプなので、月１回はタンク内をクエン酸でつけ置かき洗いをしましょう。

・ハイブリッド式加湿器

ハイブリッド加湿器には「気化式xスチーム式（加熱式）」と「超音波式ｘスチーム式（加熱式）」があります。

【気化式ｘスチーム（加熱式）】

・フィルターの掃除

掃除機でフィルターのホコリを吸い取ります。

とれないホコリは歯ブラシでゴミをかき出します。

・クエン酸につけ置き洗い

ニオイが発生しやすいので、週に1回クエン酸でつけ置き洗いします。

【超音波式ｘスチーム（加熱式）】

タンク内の上部に白く固まったカルキが発生するので、スポンジや歯ブラシで擦ってキレイにしましょう。

湿度が40％未満になるとウィルスが活発化し、人間の体の防御機能も低下するため、加湿器で湿度40％以上を保つことが必要です。

そのため乾燥する冬は、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなります。

お部屋の乾燥を防ぎ、健康のために使っている加湿器は、お手入れを怠ると悪臭が発生するだけでなく、かえって健康が損なわれてしまいますので、定期的に掃除をしましょう。

また加湿器を購入する場合は、価格やデザインだけでなく、手入れが簡単かどうか、また抗菌パーツなども確認して選ぶことをおすすめします。